「地球人のための超植物入門」書店でも購入できることになりました

一つご報告があります。「地球人のための超植物入門」を扱っていただける取次を探していたのですが、この度、神田村の八木書店様に、取次いでいただけることになりました。これにより書店経由でも購入いただけるようになりました。

 

当ブログでも何度か書きましたが、アセンド・ラピスは定年退職後のアクティシニアが異業種参入して始めたもので、本を扱う業界の知識は書物から得たものだけで、実際の業務については全く経験がありません。八木書店様とやりとりを始めて、何がどうなっているのか、具体的な業務の内容がだんだん頭の中にマッピングされてきたところです。

 

書店様向けの新刊案内チラシも作りました。こちらのページをご参照ください。

 

どうもこのチラシが、書店と出版社をつなぐ最重要のツールとなっているようです。出版社は、こういうチラシを用意して、書店宛に送るのだそうです。このチラシは、下の方が注文書になっていて、書店はこれに「番線」という、大手取次が手配するのに必要な情報が入ったハンコを押して、出版社にFAXで戻します。すると、数日後に書店に本が届くという物流の仕組みになっています。

 

大手取次が自動的に書店の仕入れをアレンジする「新刊委託配本」というプロセスが一般的な配本のイメージなのですが、この他に書店側でpullする「注文扱い」というプロセスがあり、八木書店で扱っていただけるのはこちらです。委託配本は配本数や返品リスクの問題もあり、小出版社には向かないので、「地球人のための超植物入門」は、もともと注文扱いしか考えてはいませんでした。

 

まず、出版社は、取次側での在庫の規模を決めるために、事前に書店からの注文を取って、取次に受注数を伝えなければなりません。そこで、これから、そのための、書店とのコミュニケーション、具体的には、FAX送信と書店営業を開始しようと思っています。

 

アマゾンだけで販売するのであれば、潜在的な読者の方へのアプローチを考えることとなりますが、書店でも販売するので、まずは書店のご担当者様に対して情報を提供しなくてはなりません。そのほとんど唯一の手がかりが、チラシです。

 

いくつか一般的なチラシの参考例を研究してみました。個人的に思ったのは、書店向けの情報は、読者向けの情報とは違うということです。読者は、本の内容自体に興味があります。ところが、書店の担当者は、一日200冊の新刊が発行される中、いちいち中身のことを考えていられないという事情があります。チラシに書かれた本の紹介文は、50から100文字程度でまとめなければいけません。それ以上の情報量があると、まずそれだけではじかれてしまうに違いありません。

 

しかし、こちらとしては、中身についても語りたいという気持ちもあります。結局、「これだけ読んでもらえればいいや」というコピーを太字で書いて、細かい内容は、「何か書いてある」くらいで見てもらうようなデザインにしました。

 

その「これだけ」の内容は、以下のようなものです。

 

「植物の気持ちがわかる本」 

「植物と話ができる大学教授が、植物たちの生き方や、地球意識と自然霊が織りなす目に見えない世界を語る、スピリチュアルなエッセイ集。」

 

それから、もう一つ、このほかに、書店の方が、この本の売り方を具体的に考える手がかりになるような情報も、書店の方にお届けしたいと思いました。

 

実は、それが、編集の観点としても一番重要なことでした。というのは、本づくりのコンセプトとして、本の機能を定義して作り込むことをしたかったからです。本も電気製品と同じように、ユーザーになんらかの付加価値をもたらすものでなければならないと思います。「読んで面白い」だけでなく、それに加えて「心の栄養」になるような何かが入っていないといけないと思うのです。食品に含まれている栄養の中身が表示されているのと同じです。

 

そこで、キーワードという形で、「地球人のための超植物入門」の潜在的な価値を表現しようと思いました。

書店の方が、「どういう人に勧めるか」を考えやすいようにです。


具体的には、

本書の内容と関連するキーワード:
「植物は<知性>を持っている」植物学系
「自然にも存在する権利がある」エコロジー系
「不耕起農法」「ハイポニカ」自然農法系
「里山」「森林セラピー」地方創生系

 

という言葉を表示してみました。以下、それぞれについて、少し説明をいたします。

 

まず、植物学系の興味を持った読者にお勧めできるのではないかと思います。類書としては、「植物は<知性>を持っている」という本があります。植物学の世界では、植物は単に生理的な反応をしているだけではないことや、森の植物が全体でコミュニケーションをとっていることとか、経験を積んだ古木が若い木に色々な指導をしているといった、植物も人間と同じように生きているという、新しい植物観ができつつあります。そうした学術的な本が示唆しながらも、一線を越えられなかった部分を正面から語っているので、類書を読んでいまひとつスッキリしなかったのが、「そうだったのか!」とカタルシスをもたらしてくれると思います。

 

次に、「神聖なるエコロジー」という「自然それ自身が生存する権利がある」という考え方があります。これはサティ・シュクマールという人が提唱しているのですが、環境を守りエコロジーや持続可能な世界を希求する理由として、人間が生きられなくなるから、というような「人間が上、万物が下」というある意味身勝手な発想ではなくて、「自然それ自体に生存する権利がある」からだとします。「自然」というのは、植物や動物だけでなく、山や川や海の自然それ自体をいうのでしょうし、「生存する権利がある」というのは、「生命があって、生きている」ということを言っていますから、これは、板野さんが語る「地球には生命がある」「植物には魂がある」ということと全く同じ主張です。

 

ディープエコロジーの本はどれも哲学的でわかりにくいのですが、要するにその本質、中核の概念は、植物も人間も命があるということでは平等なのだという感覚であって、それは頭で理解するものではありません。「地球人のための超植物入門」は、「植物も人間も同じなんだ」と心から思わせてくれるので、エコロジーの最良の教科書になるはずだと思います。

 

「地球人のための超植物入門」は、自然農法の活動をしている方にも重要な示唆を与えてくれる本だと思います。板野さん自身は、水耕栽培を研究された方ですが、それは原理的な法則を探るという科学の切り口からなされた研究であって、どの農法がいいかという観点からではありません。植物も土も生きている、という切り口で、どういう農法を研究されている方にも参考になる、植物の取り扱いに関する統合的な観点を与えてくれるはずです。

 

また、「地球人のための超植物入門」は、地方創生の文脈で里山を観光資源とするための企画を考えている担当者の方にも、新しい視野を与えてくれると思います。その里山が潜在的に持っている力は何であるのか、とか、長期的には植生をどう変化させていったらいいのか、といった、巨視的な発想ができるようになるのではないかと思います。何より、植物が好きになるはずです。

 

もう一つ、常に新しい情報を求めているスピリチュアル系の方にも有意義な内容だと思います。特に、自然霊と地球の持つ生命エネルギーの関係とか、全てに意識があるというアニミズム的な世界観については、これまで文学的な説明はありましたが科学的な説明はありませんでした。神道系の世界観を、科学者の言葉で語ったものとして、スピ系の興味を掻き立てることと思います。

 

このように、幅広く色々な読者の方の役に立つ本だと思いますので、今後多方面の潜在読者の方の目に触れるように、宣伝していけたらと思いますが、まずは、全国の書店様に知っていただかなくては、と思っています。