公共貨幣とブロックチェーン技術

年末年始にいろいろなYoutube動画を見ていたら、山口薫さんの「公共貨幣」についての動画に出会いました。

 

もう10年来、言い知れぬ「息苦しさ」を感じていて、人並みに陰謀論についても知識はあったのですが、山口さんが提示する経済モデルの考えは、本当に目から鱗でした。

 

その後、公開されている長めのYoutube動画を3本みて、それから山口さんの講演の中でも触れられていた「THRIVE」の動画をみました。

 

THRIVEは、2012年頃話題になった当時、筆者も少し視聴しかけたのですが、最初の30分だけ見て、トーラス構造とかフリーエネルギーとか、科学の話なのかと思って、途中で中断していました。今回、遅ればせながら、最後まで見て、闇の支配構造を暴く話だったのかと知りました。

 

でも、山口さんの経済理論や、具体案を知る前であれば、結局、そうした強者が支配する世界を覆すことは難しいだろうと諦めていたと思います。ところが、山口さんの話を聞いて、THRIVEで描かれた来るべき世界が、絵空事ではない、すぐ手の届くところにあったのだ、と実感しました。山口さんと、そのグループの方々の活動は、筆者に元気と勇気を与えてくれました。

 

ブロックチェーン技術を使って「公共貨幣トークン」の仕組みを作るというプロジェクトがうまく成功しますように。

 

私が見た山口さんの動画はこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

THRIVEはこちらです。

 

 

 

筆者も、随分以前、知人から、地域通貨とかベーシックインカムのことを教わり、講演会に誘われて聞きに行ったこともありますが、山口さんの運動はその流れの延長線上にあるものの、次元が違っているように思いました。理論自体に語らせているので、一切対立軸を作ってはおらず、「こういう風に行動すれば結果として統合された世界が現れてくる」と語っているところがすごいのです。

 

まず、プロセスダイナミクスという経済モデルの形で、その施策が導き出す未来の姿を「目に見える」形(動的なグラフ)で示していること。もう一つは、「レバレッジ・ポイント」にヒットする具体的な施策を示していること。

 

具体的には、(1)貨幣発行権を、私企業である中央銀行から、政府に変える。そして(2)預金額以上を貸し出すこと(信用創造)をできないようにする。これにより、構造的な景気変動が起こらなくなることを、マクロの経済モデルでシミュレーションして示しました。

 

この「公共通貨」の仕組みが、今までと何が違うのかというと、貨幣を発行した時に、中央銀行の貸借対照表に記載される場所が、負債側に記帳されるのではなく、資産側に記帳されるようになるだけで、それ以外は、実体をほとんど何も変えなくても済みます。つまり、外科手術のようなことはいらないということです。

 

これまでは、現在の銀行制度がどういう構造で無からお金を生み出しているかという分析がちゃんとできていなかったので、感情論以上の、経済的な具体論までは提示できていなかったのです。

 

ところが、山口さんの理論を知ると、信用創造を組み込んだ制度設計自体が原因だったということが腑に落ちます。そこに対処すればいいだけだということや、具体的にどこをどう変えたらいいのかということもわかります。その先の、デザインした人の思いがこんなに悪質だ、ということは、まあ、感情的にはとにかく、本質的なことではないということです。

 

それから、大事なのは、山口さん本人の、学者としての実績が信頼できるものだということと、語調からもわかりますが、私心が全くない方だということです。

 

Youtube動画を聞いただけでもかなりのことが理解できましたが、早速「公共貨幣」の本を注文しました。届いたら精読しようと思います。

 

それから、「ブロックチェーン」については、筆者も現役の時に、会社で少しかじりましたが、本も出ているようですので、原理的な本を何冊か読んでみようと思います。

 

なお、山口さんのYoutube動画の中に、ブロックチェーン技術を使った電子通貨の種類として、ビットコイン(仮想通貨)、銀行口座に基づくトークン、電子公共貨幣の違いを説明した箇所がありますが、非常にわかりやすい説明です。現在の銀行での電子通貨の囲い込みのためのシステム開発競争は、まだまだフィンテックによる変革の本丸ではないことがわかります。

 

筆者の考えでは、民間グループが現在の日銀券をもとにしたトークンで私的な電子貨幣の決済の仕組みを作り、それにより、おもに農業の領域で、地域と中央を結びつける発注、物流、決済のプロセスを作り、一部の先進的な国民の生活に浸透させ、公共通貨の制度ができたところで政府に仕組みを委譲し、そこから公共通貨を浸透させていくのがいいのではないかと思います。

 

農業の領域というのは、固有種の野菜や穀物などの自家採種の栽培農家や、有機農法の農家などを、都会の意識の高い消費者と直接結びつけるということです。その仕組みづくりには、IoTを活用します。政府の補助金はそういうところに使うべきだし、そういうシステムのインフラは、民間がデザインして、できれば政府が関わって予算をつけて支援して、運用にも責任を持てるようにすべきだと思います。

 

いずれにせよ、筆者は、「公共貨幣」は、世の中をひっくり返す予感がします。

引き続き注目していきたいと思います。

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